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2021.05.10

澁谷社長に聞く、Bankersの2年後

  • Bankers の職人達

1. Bankers設立について

(1)なぜ、Bankersを設立しようと思ったのか

 大学卒業後、バブル期のなか大和証券で営業に奔走していた時代に高杉良作の「小説日本興業銀行」を読んだことをきっかけに、真に経済の役に立てるような金融マンになりたいと熱望したのと同時に、バブル時代という背景のせいかもしれないが金融機関全体に目の前の収益だけを最優先するような空気が蔓延していたことに非常に大きな失望を感じたことを鮮明に覚えています。

金融機関として社会に貢献できること、日本に貢献できることは何かと考え、バブル崩壊後の日本において証券会社の立場として最も貢献できそうな部署はIPO部門ではないかと思い志願したところ、幸運にも願いがかなえられ、また、マザーズ創設という幸運にも重なり、今や日本を代表する企業に育った会社のIPOに携われるという幸運に恵まれました。

しかしながら、日本経済はバブル時代の過剰ファイナンスから来た過剰投資と、その結果としての低収益体質から未だに脱しきれていない状況にあります。

1980年台のバブル期に大企業の直接金融化が大きく進み、大手証券の営業競争の中で無秩序なエクイティファイナンスが繰り広げられてきたことが、ファイナンス理論や事業戦略、財務戦略など金融知識を正しく伝播する金融機関が日本に存在しなかったことを証明しており、その後に繋がる日本の不幸を招いたと言っても過言ではないかと思っています。

金融機関が正しい導きを行わないので、一部の外国人投資家のガバナンスを受けている企業を除く事業会社は、世界標準からかけ離れたガバナンスと低収益で許されてきています。
その結果としての低い収益性は、株式の低リターン、金利低下などを通じて投資家や預金者に犠牲を強いることになっています。

前置きが長くなりましたが、投資家のためにより良い成果を出せる金融機関、即ち日本経済の成長に真に貢献できる直接金融の正しい担い手としての金融機関を日本に作りたいという強い気持ちがBankersという金融機関設立の思いです。
その志を一つにするメンバーが集まって立上げた会社です。

(2)ソーシャルレンディング事業を始めた経緯について

 Bankers設立前に運営していたベンチャーキャピタルでのソーシャルレンディング運営会社への投資依頼がきっかけで、対象企業に留まらず国内外の状況、同業他社の状況、ビジネスモデルの優位性、将来性など幅広く調査検討した結果、現在存在しているビジネスモデルの中では金融機関としては最高のアドバンテージを有しているモデルである可能性が高いとの結論に至ったこと、またそのアドバンテージを正しく理解して事業を行うには、最初からその部分に着目した事業運営会社を創業すべきと思い、会社設立からソーシャルレンディング事業を始めました。

ソーシャルレンディングが持つビジネスモデル上のアドバンテージは大きく3つあると考えております。

①自らの資産で投資を行うのではなく投資家に紹介を行う証券会社と同じ事業構造であること
②自らの資産で投資を行わないので投資家との利益相反の心配がないことからエクイティ性の資金とローンを同時にワンストップで提供可能であること(各々に登録認可は必要)
③投資家募集をインターネットに限定して行う事によりリアルのチャネルより正しい情報提供が低コストで可能になること
になります。


これらの優位性を正しく活用して金融のプラットホームとして機能させることができれば、投資家、調達者の双方にとって非常に大きなメリットのある金融インフラとなれると確信しています。

(3)なぜ社名とサービス名をBankers(銀行家)にしたのか

 腕に自信のある目利きたちがより良い投資商品をこのプラットフォームを利用して、投資家のみなさまに紹介し、運用してもらうことがサービスの理想であり最終形だと思っております。
本当に良い運用先を、リスクをコントロールしてみなさまに紹介するプロのBanker達が集い競える場になれることを願って、Bankersという社名にしました。

2. ソーシャルレンディング事業にかける思い

Q. 金融業からなぜソーシャルレンディングにも事業を広げようと思ったのか、その思い、情熱を教えてください。

 金融業はマッチングビジネスであり、そのマッチングコストが膨大であり、また情報の非対称性が大きい産業であり続けていましたが、ITの力でその構造が大きく変わり始めています。

その専門性、複雑性から金融業は金融機関の専売特許のようになっていましたが、今やその多くはテクノロジーとデータベースで誰しもが対応できる時代になりつつあります。

高い報酬を得ていた金融機関の多くが不要となり、不要となったコストを投資家と調達者のリターンとして享受できる仕組みこそがソーシャルレンディングの本髄です。

その実現により社会と日本経済活性化に貢献できると確信しております。

3. Bankersの強み

Q. 業界の中では後発であるバンカーズですが、後発ゆえにビジネスモデルを練ったところもあるかと思います。競合他社に対する差別化や独自性をどのように考えているか教えてください。

 競合他社も特徴ある商品でそれぞれ魅力ある商品を提供しようと努力されているので、差別化は容易ではないと考えていますが、当社は銀行、証券、ノンバンク、IT企業、同業他社で豊富な経験を積んできたプロフェッショナルな集団ですので、過去のネットワークと知見を注ぎ込んで今まで一部のプライベートバンキングの顧客や機関投資家のみに設計案内されてきた商品を、Bankersのサイトでどんどん紹介していきたいと考えています。

証券会社出身者の中には自分と同様にIPO部門に在籍した者もおり、リスクの分析、正しく分かりやすく伝えることには長けていますので、情報開示の精度とレベルを高く維持するように運営を行います。

我々は投資家のエージェント(代理人)であることを誇りに調達者と向かい合い、自らが投資を行う場合と同等ないしはそれ以上の細心さを持って商品設計を行い、自分の娘を嫁がせる気持ちで商品をみなさまのもとにお届けしたいと思っております。

その証として、ほんの一部ではありますが、みなさまと同じ船に乗るという意味のセイムボート出資をして参ります。(自身が長く身を置いていたベンチャーキャピタルの世界では運用者の当然の義務として広く行われています。)

4. Bankersの2年後

Q. ソーシャルレンディングも含めた投資型クラウドファンディングの2年後はどのようになっているのか、またそこでBankersがどのような立場になっているかを教えてください。

 2年後の姿を的確に予測することは難しいですが、目指していることをお話しします。

ソーシャルレンティング登場の頃は高利回り商品が特色でしたが、好況時にあるいは事業が小さいうちは高利回りを享受できても、不況時や規模が大きくなってきたときにはリスクの方が大きく顕在化してきました。

当然ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンの原則が中長期的には当てはまることになります。

ハイリスクに耐えられる方は、ご自身で分散投資を行う、ドルコスト平均法で取得コストを下げるなどの一定の手法を取るなどによりハイリターンを得ることができますが、そのような投資家は一部の富裕層に限られています。

私たちバンカーズは、リスクを分散することで比較的高いリターンを得られる投資手法があることをより多くの方に知っていただき、大きな資金がなくても投資に参加できる商品を開発し提供することによって、より多くの投資家の方に手軽に相対的に高い投資リターンを得られるサービスに成長させて行きたいと考えております。

みなさまにとって最適な投資商品選択の場になるように努力して参ります。

【BankersNote編集部】

代表取締役 澁谷 剛 プロフィール

2019年12月、当社代表取締役社長就任。
大和証券株式会社企業公開部で複数のIPO企業を担当。東証マザーズをはじめ日本のIPO市場が適正に機能し、国内外の投資家から指示されるための環境・条件整備に従事。楽天インベストメント株式会社代表取締役社長、株式会社プレンティー投資事業責任者、マルタスインベストメント株式会社代表取締役社長を通じて、ハンズオン支援による投資先育成にあたる。

Bankersについて

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